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実家の片付けで、いちばん量が出るのは衣類と布団です|分け方と、出す順番

公開日:2026年8月27日カテゴリ:実家の片付け監修:田中駿一(遺品整理士)
実家の片付けを始めると、予想の何倍も出てくるのが衣類と布団です。
タンス、押入れ、天袋、和室の隅の衣装ケース。使っていないのに、捨てられずに増え続けた場所なので、量が読めません。しかも布団はかさばるうえに重く、多くの自治体で粗大ごみ扱いです。袋に詰めて集積所へ、が通用しません。
この記事では、4つに分ける方法着物と羽毛布団の扱い捨てる前に必ず確認することを整理します。ここを最初にやると、部屋が目に見えて空きます。

衣類から始めると進む理由

実家の片付けが止まる原因は、たいてい「決められないもの」に当たることです。写真、手紙、仏具、書類。ここに最初に触れると、その日はほとんど進みません。

  • 判断が早い ── 着るか着ないか。迷う時間が短い
  • 量が減ったのが目に見える ── タンスが空くと、部屋の景色が変わります
  • 家族の合意が要りにくい ── 思い出の品より、意見が割れません
  • 次の作業の場所ができる ── 空いた押入れが、仕分けの作業台になります
ただし、故人の衣類は例外です。亡くなった直後に処分を急ぐと、あとで気持ちが戻ってきます。「今日は分けるだけ、捨てるのは次回」でも構いません。期限が迫っていない限り、無理に決めないでください。

4つに分ける

衣類は、次の4つに分けます。この分け方をしないまま袋に入れると、あとで全部出し直すことになります。

分類対象行き先
①資源まだ着られる普通の衣類自治体の古布・古着回収 要確認
②ごみ汚れ・破れ・カビのあるもの可燃ごみ(自治体の区分に従う)
③売る着物、和装小物、毛皮、ブランド品、未使用品買取業者
④残す形見、礼服、当面使うもの持ち帰る

①と②の線引きは、自治体によって違います。「濡れていない・汚れていない」ことが古布回収の条件になっていることが多く、カビの生えたものは資源に出せません 要確認。押入れの奥の衣類は、まずカビの有無を見てください。

量が多いときは、自治体の回収だけでは追いつきません。古布回収は「月1回・1回◯袋まで」といった制限があることが多く、回数を待っている間に片付けが止まります。期限があるなら、業者にまとめて出すほうが早く終わります。

布団・寝具の扱い

布団は、衣類とはまったく別に考えてください。

  • 多くの自治体で粗大ごみ ── 事前申込が必要で、収集日は数週間先になることがあります 要確認
  • 1枚あたりの手数料がかかる ── 枚数が多いと、金額がまとまります
  • 切って可燃ごみに出せる自治体もある ── ただし手間は相当なものです 要確認
  • 濡らさない ── 雨に当たると重量が跳ね上がり、運べなくなります

来客用の布団が、押入れに5組6組と残っている家は珍しくありません。枚数を先に数えて、粗大ごみの申込を早めに入れてください。申込から収集までの日数が、片付け全体の日程を決めることがあります。

羽毛布団は分けておく

羽毛布団は、中の羽毛を再生する回収の仕組みがあります。寝具店や一部の量販店で、引き取りやリフォーム(打ち直し)を受け付けていることがあります 要確認

状態がよければ、そのまま買取の対象になることもあります。ただし、羽毛かどうかはタグを見ないと分かりません。粗大ごみに出す前に、タグだけ確認してください。

着物と、値が付くもの

衣類のなかで、まとまった金額になる可能性があるのは限られています。

  • 着物 ── 訪問着、留袖、紬など。ただし、値が付くのは状態のよいものに限られます
  • 和装小物 ── 帯、帯留、簪。着物本体より値が付くことがあります
  • 毛皮・革製品
  • 未使用のタオル・寝具・下着 ── 箱入りの贈答品。実家には必ずと言っていいほど残っています
  • ブランドの衣類・バッグ
着物に高値を期待しすぎないでください。着る人が減っているため、状態が悪いもの・ウールや化繊のものは、値が付かないことが普通です。「タンス一棹ぶんで数千円」も珍しくありません。
それでも見てもらう価値はあります。捨てれば処分費がかかり、売れれば0円以上になるためです。金額そのものより、そこが理由です。

捨てる前に必ず確認すること

ここを飛ばすと、取り返しがつきません。

  1. STEP1|ポケットとタンスの隙間を見る現金、通帳、指輪が出てきます。畳んだ衣類の間に挟まっていることもあります
  2. STEP2|和箪笥の引き出しの裏を見る:奥に落ちているものがあります
  3. STEP3|衣装ケースの底を見る:写真や手紙が下敷きになっていることがあります
  4. STEP4|家族に一度見せる形見にしたいものが人によって違います。写真を撮って共有するだけでも構いません
  5. STEP5|礼服だけ先に分ける片付けの最中に必要になることがあります
STEP1は、必ずやってください。実家の片付けで現金が出てくるのは、例外的なことではありません。誰が立ち会っているときに出てきたかが、あとで問題になることがあります。扱いは関連記事に整理しています。

進める順番

  1. STEP1|布団の枚数を数える:粗大ごみの申込を先に入れます。収集日が全体の日程を決めます
  2. STEP2|着物と和装小物を1か所に集める:先に買取の相談をします
  3. STEP3|衣類を4つに分ける:資源・ごみ・売る・残す
  4. STEP4|ポケットと引き出しの奥を確認する
  5. STEP5|資源と可燃ごみを、回収日に合わせて出す:量が多ければ業者へ
  6. STEP6|空いた押入れを、次の作業場所にする

よくある質問

布団が10枚以上あります。まとめて出せますか。

粗大ごみの1回あたりの点数に上限がある自治体が多く、まとめて出せないことがあります 要確認。手数料も枚数分かかります。10枚を超えるようなら、片付け業者にまとめて引き取ってもらったほうが、費用も日数も収まることがあります。両方に見積もりを取って比べてください。

母の着物を、どうしても捨てられません。

全部を残す必要も、全部を手放す必要もありません。よく着ていた1枚だけを残し、残りを整理する、という決め方をされる方が多くいます。着物は、帯や小物に仕立て直せることもあります。急いで決めなくて構いません。

カビの生えた衣類は、どう出しますか。

古布・古着の資源回収には出せません 要確認。可燃ごみになるのが一般的です。カビたものを他の衣類と同じ袋に入れると、移ります。見つけた時点で袋を分けてください。押入れの奥や、直接床に置いていた衣装ケースの底で起きやすいところです。

寄付やリユースに回すことはできますか。

受け入れ先はありますが、条件があります。季節、状態、種類が限られることが多く、「送ってみたが受け取ってもらえなかった」ということも起きます。送料の負担も確認してください 要確認期限のある片付けでは、寄付を主軸にしないほうが安全です。

遠方で、何度も通えません。

買取と処分をまとめて頼めるかを、先に確認してください。片付け業者の中には、買取も同時に行うところがあります。その場合、買取額を作業費から差し引く形になるのが一般的です。見積もりの段階で「差引後にいくら払うのか」を確認しておくと、当日に慌てません。

まとめ

  • 衣類から始めると、片付けが進む(判断が早く、量が目に見えて減る)
  • 資源・ごみ・売る・残すの4つに分けてから動かす
  • 布団は多くの自治体で粗大ごみ。枚数を数えて、申込を先に入れる
  • 羽毛布団はタグを見てから捨てる
  • 着物は高値を期待しない。ただし捨てる前に一度見てもらう
  • ポケットと引き出しの奥は必ず確認する
本記事は、実家の衣類・布団の処分について当サイトが確認した時点の一般的な進め方を整理したものです(確認日:2026-08-25)。古布回収の可否と条件、布団の分別区分、粗大ごみの手数料と申込方法、回収の上限点数は市区町村によって異なります 要確認買取の可否と金額は、実物を見た査定でご確認ください。ご家族で意見が分かれる品については、処分を急がずに一度話し合うことをおすすめします。

量が多くて手が付かない、という段階でも構いません。ご実家の間取りと、いつまでに空ける必要があるかをお聞かせいただければ、自分でやる範囲と、頼んだほうが早い範囲を一緒に整理します。

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