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実家の解体費用の相場と補助金|構造別の坪単価と付帯費用、税金の注意点

公開日:2026年7月17日カテゴリ:費用相場監修:田中駿一(遺品整理士)
実家の解体費用の相場と補助金|構造別の坪単価と付帯費用、税金の注意点
実家の解体費用は、木造で1坪あたり約4万〜5万円、鉄骨造で約6万〜7万円、RC(鉄筋コンクリート)造で約7万〜9万円が一つの目安です。30坪の木造なら本体だけで約120万〜150万円、付帯費用を含めると総額はさらに膨らみます。ただし実際の金額は「立地・道路付け・残置物の量・地中の埋設物」で大きく動きます。この記事では、構造別の坪単価と本体以外にかかる付帯費用、自治体の解体補助金の探し方、そして更地にすると固定資産税が上がる仕組みまで、実家じまいの視点で整理します。金額はいずれも目安で、正確な費用は現地見積もりで確認してください 要確認

解体費用の相場(構造別の坪単価)

解体費用は、建物の構造によって大きく変わります。頑丈な構造ほど壊すのに手間と重機、廃材の処分費がかかるためです。以下は本体解体(建物を壊して廃材を処分する)のおおまかな坪単価の目安です。

構造坪単価の目安30坪の本体費用の目安
木造約4万〜5万円/坪約120万〜150万円
鉄骨(S)造約6万〜7万円/坪約180万〜210万円
鉄筋コンクリート(RC)造約7万〜9万円/坪約210万〜270万円
上表は本体工事のみの目安です。実際の見積書には、後述する付帯費用(残置物処分・整地・付帯構造物の撤去など)が加わるため、総額は本体費用の1.2〜1.5倍程度になることも珍しくありません。同じ30坪の木造でも、道路が狭くて重機が入らない現場と、前面道路が広い現場では数十万円の差が出ることがあります 要確認

本体工事以外にかかる付帯費用

解体で見積書が膨らむのは、たいてい本体ではなく付帯費用です。相見積もりのとき、この内訳が書かれているかどうかが、良い業者を見分ける手がかりになります。

  • 残置物の処分費:家財・家電・不用品を残したまま解体すると産業廃棄物扱いになり割高。事前に片付けるほど安くなります。
  • 付帯構造物の撤去:ブロック塀、門扉、カーポート、庭木、物置、浄化槽などは別料金になりがちです。
  • 整地・地ならし:解体後に土地を平らにする費用。売却や駐車場活用を見据えるなら必要です。
  • アスベスト調査・除去:一定の建材にアスベストが含まれる場合、調査と除去が法令で必要になり費用が加算されます 要確認
  • 近隣対策・道路使用:養生、警備員の配置、道路使用許可などが現場条件により発生します。

費用が大きく動く5つの要因

同じ広さ・同じ構造でも、見積額に差が出るのは次の5点が理由です。

  • 立地と道路付け:重機やトラックが入れない狭い道は手作業が増え割高になります。
  • 残置物の量:家財が残っているほど処分費が増えます。実家じまいでは長年の家財が最大の変動要因です。
  • 地中の埋設物:古い基礎、井戸、浄化槽、以前の建物の残骸などが出ると追加費用になります。
  • 近隣との距離:隣家が近いと養生や手壊しが必要になり、費用と工期が増えます。
  • アスベストの有無:築年数の古い建物ほど調査・除去が必要になる可能性があります。

解体補助金の探し方(手順)

自治体によっては、老朽化した空き家の解体に補助金・助成金を出している場合があります。金額や条件は自治体ごとに大きく異なり、予算枠に達すると年度途中で終了することもあるため、早めの確認が大切です。

  1. 物件のある市区町村名+「空き家 解体 補助金」で検索:制度の有無と名称(老朽危険空き家除却補助など)を確認します。
  2. 対象要件を確認:築年数、耐震性、「特定空家」等の指定の有無、所有者の要件などが定められていることが多いです。
  3. 補助率と上限額を確認:解体費の一部(例:3分の1〜2分の1、上限数十万〜百万円台)という形が一般的ですが、自治体差が大きいです 要確認
  4. 着工前に申請する:多くの制度は工事を始める前の申請が必須です。先に壊すと対象外になることがあるため順番に注意します。
  5. 窓口で最新情報を確認:制度は年度で変わります。市区町村の担当課(建築指導課・空き家対策窓口など)で最新の受付状況を確認するのが確実です。
補助金は「どの自治体にもある」わけではありません。制度がない地域も多く、あっても要件を満たさなければ使えません。補助金ありきで解体を前提にせず、まずは制度の有無と要件を確認してから資金計画を立てるのが安全です。

更地にすると固定資産税が上がる仕組み

見落とされがちですが、建物を解体して更地にすると、土地の固定資産税が上がることがあります。住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」で税額が軽減されていますが、更地にするとこの特例が外れるためです。

  • 住宅用地の特例により、住宅が建つ土地は課税標準が最大6分の1に軽減されています。
  • 解体して更地にすると特例が外れ、翌年度から負担が増える場合があります。
  • ただし放置して「特定空家」等に指定されると、住宅が建っていても特例が外れることがあります。

つまり「解体すべきか、残すべきか」は、解体費用だけでなく解体後の税負担と土地の使い道(売却・駐車場・そのまま保有)まで含めて考える必要があります。税の扱いは制度改正や個別事情で変わるため、判断に迷う場合は税理士や市区町村の窓口で確認してください 要確認。空き家の固定資産税の仕組みは関連記事でも詳しく扱っています。

よくある質問

Q. 解体費用は誰が払うのですか?

A. 原則として建物の所有者です。相続した実家の場合は相続人が負担します。共有名義のときは持分に応じた負担が基本ですが、誰が立て替えるかで揉めやすいため、着手前に相続人間で取り決めておくと安全です。

Q. 見積もりで安く見せる業者に注意点はありますか?

A. 「一式」表記で内訳が不明な見積書、残置物処分や整地を含まない金額、追加費用の条件が書かれていない見積書は要注意です。残置物・付帯構造物・整地・廃材処分まで内訳が明記された見積書を、同じ条件で複数社から取り比べてください。

Q. 補助金は必ずもらえますか?

A. いいえ。制度がない自治体も多く、あっても築年数・耐震性・指定状況などの要件があります。予算枠に達すると年度途中で締め切られることもあります。制度の有無と要件を市区町村の窓口で確認してください 要確認

Q. 解体すると税金が上がるなら、残したほうが得ですか?

A. 一概には言えません。更地にすると特例が外れて土地の固定資産税が上がることがある一方、老朽家屋を放置して「特定空家」に指定されると住宅が建っていても特例が外れ、管理不全のリスクも増えます。売却・活用の予定と合わせて総合的に判断してください。

まとめ

実家の解体費用は、構造別の坪単価が目安になりますが、総額を左右するのは付帯費用(残置物処分・付帯構造物・整地)と現場条件です。まずは残置物を減らし、内訳の明確な見積書を複数社で比べること。そして補助金の有無と、更地にした後の固定資産税まで含めて、売る・活用する・保有するの方針とセットで判断するのが、実家じまいで後悔しないための近道です。

記事監修:実家じまいナビ 編集部 / 費用・補助金・税額の目安は一般的な情報をもとにした参考値です。金額や制度は地域・年度・個別事情で変わります。個別の判断は各業者の見積もり、自治体の窓口、税理士等の専門家にご確認ください。要確認

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