ゴミ袋のサイズが自治体の指定と違う、段ボールが無い、二階の電気が点かない、テープがすぐ切れる。そのたびに車を出して買いに行き、往復で1時間が消えます。田舎の実家なら、店まで片道20分ということも珍しくありません。
この記事では、初日に必ず足りなくなるものと、現地調達だと高くつくもの、そして持って行かなくてよいものを分けて整理します。買い出しの回数を1回減らすだけで、作業できる時間が変わります。
これだけは必ず ── 7つ
順番に意味があります。上の3つが無いと、そもそも作業が始まりません。
- 軍手(滑り止め付き)と厚手の作業用手袋 ── 軍手だけでは、ガラスや金属の断面を防げません
- マスク ── 長く閉め切った家は、ほこりの量が想像を超えます
- 自治体の指定ゴミ袋 ── ここが最重要。市区町村ごとに袋が違い、指定外だと収集されません
- 段ボールと養生テープ ── 残すものを入れる箱。テープは布タイプが扱いやすい
- 油性ペン(太字) ── 箱の中身を書く。書かないと、後日また全部開けることになります
- 懐中電灯またはヘッドライト ── 押入れの奥、天袋、床下、通電していない部屋
- ゴミ袋を運ぶための大きな袋か台車 ── 二階から降ろす回数がそのまま体力になります
指定ゴミ袋は、必ず現地の市区町村のものを用意してください 要確認。自宅から持って行った袋が使えず、初日の分別がすべて無駄になった、という話はよくあります。枚数は、思っている数の倍を見てください。
初日に足りなくなるもの ── 5つ
経験者が口を揃えるのが、この5つです。いずれも「まさか無くなると思わなかった」という種類のものです。
| 足りなくなるもの | なぜ | 目安 |
|---|---|---|
| ゴミ袋 | 分別ごとに袋を分けるため、想定の2〜3倍要る | 1部屋あたり10枚以上を見ておく |
| 段ボール | 「残す物は少ない」という見積もりが外れる | スーパーで無料でもらえる分も当てにする |
| ガムテープ | 箱を組む・封をする・貼り紙をするで消費が早い | 最低2巻 |
| 新聞紙・緩衝材 | 食器と割れ物が予想外に多い | 実家に古新聞があることも多い。捨てる前に確認 |
| 飲み水 | 水道を止めている家では、手も洗えません | 人数×2本以上 |
水は見落とされがちです。空き家の水道をどう扱うかは家ごとに事情が違うので、空き家の水道はどうするかを先に読んでおくと、当日の判断が楽になります。
現地で買うと高くつくもの
すべてを持参する必要はありません。ただし、次のものは持って行ったほうが結果的に安く済みます。
- 作業用の手袋・マスク ── まとめ買いの単価が違います
- ガムテープ・油性ペン ── コンビニで買うと割高。そして必ず追加で要ります
- 大きなハサミ・カッター ── 実家にあるものは切れないことが多い
- ドライバーとレンチ ── 家具を解体できると、運び出しの手間が大きく減ります
- 延長コード ── 使えるコンセントが1か所しかない部屋があります
持って行かなくてよいもの
荷物を増やすと、往復の車が狭くなります。持ち帰る物のスペースを空けておくほうが優先です。
- 掃除機 ── 片付けが終わるまで出番はありません。掃除は最後の工程です
- 大量の洗剤類 ── 拭き掃除は片付けが終わってから
- 収納用品 ── 減らしに行くのに、入れ物を増やさない
- 脚立 ── 実家にあることが多い。ただし古い脚立は使わないでください
前日までにやっておく2つ
道具より先に効くのが、この2つです。
- その市区町村のゴミ収集日と分別の決まりを調べる ── 収集日に合わない日程で作業すると、袋が家に積み上がります。粗大ごみは予約が要る自治体が多く、申し込みから収集まで数週間かかることもあります 要確認
- 電気が使えるかを確認する ── 通電していないと、照明も換気扇も使えません。夏場は熱がこもり、作業できる時間そのものが短くなります
どの部屋から手を付けるかを決めていない場合は、実家の片付けはどこから始めるかを先に読んでください。道具が揃っていても、順番が決まっていないと初日は進みません。作業の進め方そのものは実家の片付けのコツにまとめています。
- 片付けで出たものを売るなら、誰に頼むのか ── 捨てる前に呼ぶかどうかで、残る金額が変わります
- 片付けが進まないとき、何が起きているのか
よくある質問
1日で終わらせたいのですが、道具を増やせば早くなりますか。
道具では短縮できません。時間を決めるのは、運び出す量と、判断に迷う物の数です。道具が足りていれば止まらない、というだけです。1日で終わる前提の日程は、途中で捨てる判断が雑になります。何日必要かの見積もりは、部屋数と物量から逆算してください。
服装はどうすればいいですか。
長袖・長ズボン・底の厚い靴です。汚れてもよい服という以上に、ケガを防ぐための装備と考えてください。夏でも半袖は勧められません。押入れの奥や納屋には、釘やガラス片が落ちていることがあります。
ひとりで行っても大丈夫でしょうか。
作業そのものはできますが、重い物は無理に動かさないでください。家具の運び出しでケガをすると、片付け全体が止まります。ひとりの日は「分別と仕分け」、人が集まる日に「運び出し」と分けるほうが、結果的に早く終わります。
近所への声かけは必要ですか。
物音と車の出入りがあるので、先に一言あると後が楽です。特に集合住宅や道幅の狭い地域では、駐車の場所が問題になりやすいところです。伝え方は別記事にまとめています。
まとめ
- 必須は7つ。手袋・マスク・指定ゴミ袋・段ボール・テープ・油性ペン・照明
- 指定ゴミ袋は必ず現地の市区町村のもの。枚数は想定の2倍
- 足りなくなるのは袋・段ボール・テープ・緩衝材・水の5つ
- 掃除機と収納用品は要らない。掃除は最後、収納は増やさない
- 前日までに収集日・分別の決まり・粗大ごみの予約・通電の有無を確認する
道具の不足で止まるのは、たいてい初日です。間取り・物量・作業できる日数をお聞かせいただければ、何をどれだけ用意すればよいかを一緒に整理します。
ご状況をうかがって、進め方と費用の目安をお伝えします。
