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実家のベッドは、フレームよりマットレスで行き詰まります|分けて出す順番と、レンタル品の見分け方

公開日:2026年9月15日カテゴリ:未分類監修:田中駿一(遺品整理士)
実家の寝室を片付けるとき、布団は袋に詰めれば運べます。しかしベッドは、布団と同じ感覚で手をつけると止まります。
理由は、ベッドが「フレーム」と「マットレス」という、出口の違う2つのものでできているからです。フレームはねじを外せば板と棒になりますが、スプリング入りのマットレスは曲がらず、軽くもならず、自治体によっては出し方が別に決まっています。
結論を先に書きます。ベッドは「レンタル品かどうかを確かめる」「フレームとマットレスを分けて考える」「寝室から玄関までの経路を測る」の3つを、捨て方を決める前に済ませてください。

なぜベッドで止まるのか

ベッドは、寝室にある大物のなかでも「思っていたより大きい」が起きやすいものです。

  • マットレスが曲がらない。スプリング入りのものは折りたためず、階段の曲がり角で天井や手すりに当たります
  • フレームに引き出しや収納が付いている。収納付きのベッドは箱のような作りで、中身が残っていると持ち上がりません
  • 電動ベッドは重い。背や脚が動くベッドはモーターと金属の骨組みが入っていて、家族2人でも動かせないことがあります
  • 2台ある。夫婦の寝室にはシングルが2台、というのはよくある形です。「ベッド1台」と伝えて見積もると外れます

ベッドは寝室の中で「最後に出すもの」です。先に出すと、ほかの荷物を仮置きする場所がなくなります。

最初に、レンタル品かどうかを確かめる

捨て方を考える前に、そのベッドが「持ち物」か「借り物」かを確かめてください。電動で背が上がるベッドや、柵の付いたベッドは、介護用として貸し出されているもののことがあります。

  1. 本体にラベルやシールが貼られていないか見る……フレームの足元や側面、ヘッドボードの裏に、貸し出し元の名前や管理番号が貼られていることがあります
  2. 親や、担当のケアマネジャーに聞く……「このベッドは買ったものですか、借りているものですか」の一言で済みます
  3. 借り物なら、貸し出し元に連絡して引き上げてもらう……処分するものではなく、返すものです。粗大ごみに出したり業者に持って行かせたりしないでください
レンタル品を業者の見積もりに含めてしまうのが、ベッドでいちばん多い取り違えです。見積もりの段階で「このベッドは借り物なので対象外です」と伝えれば、作業量も見積もりも正しくなります。付属のマットレスや柵も貸し出し品のことがあるので、ひとまとめで確かめてください。
親がまだ実家で寝ている場合は、ベッドは最後まで残ります。施設に入る日や、家族の家に移る日が決まってから動かすものです。そのあいだの段取りは 親が施設に入ることになったら、実家はどうするか|最初の3か月で決める3つと、まだ決めなくていいこと にまとめています。

フレームとマットレスは別の出口

ベッドを「1つの粗大ごみ」として考えるのをやめて、2つに分けてください。出し方も、手間も、値段の付き方も違います。

部品扱いの特徴先に確かめること
フレーム(木製・金属製)ねじで分解できるものが多い。分解すれば板と棒になり、運び出しが楽になりますねじの頭の形(六角・プラス)と、工具が手元にあるか
収納付きフレーム箱の作りで重く、分解に手間がかかるものがあります引き出しの中身を全部出したか
スプリング入りマットレス曲がらない・切れない。自治体によっては収集しない、または別の出し方を指定していることがありますお住まいの自治体の案内で、マットレスの扱い
ウレタン・折りたたみのマットレス曲げられるので運びやすい。粗大ごみの品目として扱う自治体が多いです大きさの区分
電動ベッドモーター付きで重い。自治体によって粗大ごみで出せるか扱いが分かれますまずレンタル品かどうか。持ち物なら自治体の案内を確認

マットレスの下や、ベッド下の収納から、紙が出てくることがあります。封筒、手帳、写真。マットレスを持ち上げたら、フレームの床板の上と、ベッドの下の床まで見てから運び出してください。

ベッドの上の布団・毛布・枕は、ベッドとは別の出口です。量がいちばん多いのはここで、分け方と出す順番は 実家の片付けで、いちばん量が出るのは衣類と布団です|分け方と、出す順番 にまとめています。布団を先に片付けると、マットレスの状態が見えて判断が早くなります。

値段が付くもの・付かないもの

ベッドは、家具のなかでもとくに値段が付きにくいものです。分かれ目は、マットレスが「人が寝ていたもの」だという点にあります。

種類値段の付き方聞く前に確認すること
使っていたマットレスほぼ付きません。中古として引き取る先が限られます値段より「引き取ってもらえるか」が論点です
量産のベッドフレーム付きにくい。分解して出すほうが早いことが多いものです分解できるか
名の通った家具メーカーのフレーム・来客用で使っていないもの付くことがあります。傷が少なく、部品がそろっていれば見てもらう価値がありますメーカー名のラベル、傷、部品とねじがそろっているか
持ち物の電動ベッド状態と年式で分かれます。動くかどうかが前提です動作するか、リモコンがあるか

判断は、写真を撮って聞けば済みます。ベッド全体・メーカー名のラベル・傷のある場所の3枚があれば、見に行く価値があるかどうかはその場で分かります。値段が付かないと分かったら、残す理由はありません。次の出し方の表に進んでください。

出し方は4つ

出し方家から出すのは誰か費用のかかり方向いている場合
① 自治体の粗大ごみ自分たち(指定の場所まで)品目ごとの手数料。フレームとマットレスで別の品目になることが多い1階にあり、分解できて、運べる人手があるとき
② 片付け業者にまとめて頼む業者作業全体の見積もりに含まれる。台数・階・分解の有無で変わる2階にある・電動ベッド・台数が多い・遠方で通えないとき
③ 買い替え先の引き取りに出す販売店(配送のついで)新しく買う場合に限られることが多い親の新しい住まいに新しいベッドを入れるとき
④ 親族や知人に譲る受け取る側と相談運搬の手配しだいフレームがきれいで、運ぶ手段まで決まっているとき。マットレスは譲られても困ることが多いので先に聞く
①の粗大ごみは、フレームだけ出せてマットレスが残る、ということが起きます。自治体の品目表でマットレスの扱いを先に確かめ、出せないと分かったら、最初から②の業者の見積もりに入れておくほうが、あとで1枚だけのために業者を呼ぶより早く片付きます。自治体と業者の分かれ目は 実家の片付けで出たごみは、自治体と業者のどちらに出すべきか|量と期限で決まります を参照してください。

見積もりの前に測る場所

業者に見積もりを頼むとき、先に伝えておくと話が早いのがここです。当日の追加も減ります。

  • ベッドの台数と、それぞれの大きさ(シングル・セミダブル・ダブルなど)
  • マットレスの種類(スプリング入りか、ウレタンか、折りたためるか)
  • 電動かどうか、収納付きかどうか
  • レンタル品が混ざっていないか(混ざっていれば対象外と伝える)
  • 寝室のある階と、階段の幅・曲がり角・天井の低い場所
  • 家の前に車を止められるか

マットレスが階段を曲がれないと、窓から下ろすなどの作業が必要になり、追加の費用がかかることがあります。見積もりの段階で「このマットレスは階段を通りますか」と聞いてください。メジャーやドライバーなど、測ったり分解したりするのに要る道具は 実家の片付けに、何を持って行くか|初日に必ず足りなくなる道具と資材 にあります。

進める順番

  1. レンタル品かどうかを確かめる……ラベルを見る、親やケアマネジャーに聞く。借り物なら返す手配をする
  2. 布団・毛布・枕を先に片付ける……マットレスの状態が見える
  3. マットレスを持ち上げて、下を見る……床板の上、ベッド下、収納の引き出しの中
  4. フレームが分解できるか確かめる……ねじの形と工具を確認
  5. 自治体の品目表で、マットレスの扱いを確かめる
  6. 台数・大きさ・経路を測って、出口を決める……粗大ごみ/業者/引き取り/譲渡
  7. ベッドは寝室の最後に出す

よくある失敗

  • レンタルの電動ベッドを、見積もりに入れてしまった。当日に借り物と分かり、作業の組み直しになった
  • フレームだけ粗大ごみに出した。マットレスは収集の対象外で、1枚だけ残った
  • 「ベッド1台」と伝えたら、2台だった。見積もりが組み直しになった
  • マットレスが階段を曲がらなかった。当日に吊り下ろしの作業が追加になった
  • 収納付きベッドの引き出しを開けずに出した。中に書類や写真が入っていた

よくある質問

マットレスを切って小さくすれば、普通のごみに出せますか。

自治体によって扱いが違います。ウレタンのマットレスは一定の大きさ以下に切れば通常のごみとして出せるところもありますが、スプリング入りのマットレスは中に金属のばねが詰まっていて、家庭の道具で切るのは重い作業で、けがのもとになります。出し方はお住まいの自治体の案内でご確認ください。

電動ベッドが借り物か持ち物か、親が覚えていません。

本体のラベルと、担当のケアマネジャーの両方に当たってください。貸し出し品には管理用のラベルが貼られていることが多く、ケアマネジャーは貸し出しの手配をしているかどうかを把握しています。分からないまま処分するのがいちばん困るので、はっきりするまでは残しておいてください。

親の新しい住まいに、実家のベッドを持って行くべきですか。

先に、新しい部屋に入るかどうかを寸法で確かめてください。施設や家族の家では、部屋の広さや備え付けの家具の関係で、持ち込めない・持ち込んでも置けないことがあります。持って行くなら、運ぶ手段と日程まで決めてから約束するほうが揉めません。

来客用のベッドが、使われないまま残っています。

来客用で使われていないものは、値段が付く見込みがいちばんあるベッドです。メーカー名のラベルと部品がそろっているかを確かめ、写真を撮って聞いてみてください。聞くだけなら無料で済むことが多く、処分を決める前に一度聞いておくと後悔が残りません。

この記事は、実家じまいの現場で起きやすい寝具・大型家具の段取りのつまずきをもとに、実家じまいナビ編集部が構成しました。粗大ごみの出し方・手数料・マットレスや電動ベッドの扱いは自治体によって異なり、買取・引き取り・搬出の可否や費用は依頼先の事業者によって異なります。貸し出し品の返却方法は貸し出し元によって異なります。実際の処分にあたっては、お住まいの自治体の案内および依頼先の事業者にご確認ください。

ベッドやマットレスのような大物を、業者に頼むか自分たちで出すかで迷っている場合は ご相談の窓口 からお気軽にお問い合わせください。

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